HSRコミュニティ
その研究 HSRと共に進めませんか!
HSRを利用して自由に研究活動を実施いただけます
「HSR 開発コミュニティ公募」について
趣旨
生活支援ロボットHSR(Human Support Robot の略 ※)をベースに、人と共存する一般環境において 物理作業や人とのインタラクションを行うロボットに関する研究テーマを公募します。人とロボットが共生する社会の早期実現を目指して、HSRという共通プラットフォームを用いた共創的研究を推進する活 動です。 2022年度より新たにHSR 開発コミュニティの体制・運営を変更し、日本ロボット学会内の活動として研究 者同士の交流を活発に行い、成果を共有することで、研究の加速を図ります。
※HSR の詳細については論文を参照ください。
※HSRのコミュニティについては以下を参照ください。 (http://humansupportrobot.org/ )
(1) 社会的背景
多様な環境で人と共存して働くことのできる生活支援ロボットが新たな産業の創出の手段として期待されています。しかし、まだまだ生活支援ロボットの技術は未成熟であり実用化が進んでいません。今後、社会をイノベートするようなロボットの早期実用化が期待されています。
(2) 生活支援ロボットHSR とは
人と共存する環境でタスクを行うモバイルマニピュレータの研究プラットフォームが HSRです。
HSRは以下の特徴を有しています。
小型・広作業域、安心、安全、信頼性の確保を目指した機体設計
人共存環境で実験しやすい。研究開発から実証試験までを一貫して実施可能
世界の多くの研究機関(2022年3末時点で14か国44拠点)が研究に活用
(3) HSR 開発コミュニティの意義とねらい
従来は研究機関が個別にハードウェアの製作や基本機能ソフトウェアの実装をすることが多く、目的の生活支援アプリケーションの開発に十分な時間や労力が充てられないということがありました。そのため、生活支援のニーズが多岐にわたるにも関わらず、生活支援ロボットの実用化がなかなか進みませんでした。そこで、研究開発の共通のプラットフォームとして HSR を利用していただき、また成果やノウハウなどを共有していくことで、従来必要だった開発の手間を削減できるようにします。そして、1.要素技術開発の加速、2.社会実装の促進、の双方を並行して進めることで、生活支援ロボットの早期実用化を目指すことをねらいとします。
(4) HSR 開発コミュニティの基本方針
HSR 開発コミュニティの基本契約では、HSR 本体およびコミュニティの共有情報を利用して自由に研究活動を実施していただきます。共同研究成果はコミュニティへ報告していただきますが、成果はすべて貢献した研究機関に帰属します。
HSR 開発コミュニティでは各参加機関の固有の権利を最大限守りつつ、コミュニティ内では研究内容をオープンにして相互に協力できる場を提供します。コミュニティの活性化を目指し、以下の基本方針で運営していきます(詳細は別途規約にて定めます)。
ソフトウェアやノウハウなどの情報をコミュニティのサーバで共有
コミュニティのソフトウェアはコミュニティ参加者は研究、商用、ともに自由に利用可能
研究成果は学会や論文発表等によりコミュニティ外へ発信することを推奨
実証実験を行う施設等の紹介を通じ、コミュニティが実証試験を支援
対象
国内の大学・高等専門学校・研究機関や企業等において科学技術研究に従事しており、ロボットに関する研究が遂行可能な研究グループ
対象課題
後述するような、人共存モバイルマニピュレータ全般の領域を対象とします。
(1) 人共存モバイルマニピュレータの基盤技術研究
複雑に変化する環境でも、自然かつロバストに動き続けるために必要な知能化技術の研究自律機能、遠隔操作の融合や高度センシング付加等により機能性を高めるためのシステム統合研究人とモバイルマニピュレータの高度なインタラクション研究 など
(2) 自立支援、遠隔支援、家事支援等に必要な中核的タスクの開発および実証実験による評価
(3) 自由テーマ
上記に含まれない自由なテーマの設定
貸与期間
研究課題を設定した上で、貸与先研究機関と貸与元(ロボット学会インテリジェントホームロボティクス研究専門委員会分科会の助言の下、ロボカップ日本委員会より貸与)の間で、1年毎に、状況を確認の上、各々継続可否を判断し、双方で継続の合意が成された場合、翌年度の貸与契約更新を行います。
公募件数
5~15 件程度
※なお、今回の応募状況に応じて、次回の公募を検討します。
選考
応募内容をもとに、書面により 1 次選考を行います。
1 次選考を経たテーマについて、応募者と面接を行った後、最終選考を実施します。
選考基準は、特に以下に重点を置きます。
重要性、独自性、実用性などの観点で説得力ある研究計画を提案しているか
HSR の特徴が活かせるテーマであるか
研究成果の創出に対して説得力があるか
テーマ遂行に必要な技術の知見や体制があるか
HSRを活用した研究の推進に熱意があるか
その他条件等
ロボット学会インテリジェントホームロボティクス研究専門委員会が運営する HSR 開発コミュニティに加盟していただきます。
※HSR 開発コミュニティの規約につきましては、応募していただく際に、下記の問い合わせ先まで
メールにてご請求ください。その際、所属、役職、氏名、電話番号を明記ください。
HSR は無償貸与とします。ただし、ロボットの配送料についてはご負担いただきます。貸与は2022 年 6 月以降、準備が整いしだい順次開始予定です。
毎年 9 月(日本ロボット学会学術講演会の前後)にHSR 開発コミュニティの会員合同による研究成果報告会の実施を予定しています。また、年度ごとに研究成果を報告書にまとめて、提出していただきます。
貸与先研究機関と貸与元(ロボット学会インテリジェントホームロボティクス研究専門委員会分科会の助言の下、ロボカップ日本委員会より貸与)の間で、1年毎に、状況を確認の上、各々継続可否を判断し、双方で継続の合意が成された場合、翌年度の貸与契約更新を行います。
応募方法
第2期募集 募集中!!!
〇提出期限: 2022年10月3日(月)必着
〇提出方法: PDF形式で、下記のGoogleフォームから提出ください。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSclveKTQC_2Tm4g_ND_Mv4QH53RYdSMa7PFu42evEwZldb6RA/viewform?usp=sf_link
○結果発表
2022 年 11月末までに応募者の代表者全員に採択結果を通知します。
第1期募集 終了しました
〇提出期限: 2022年5月9日(月)必着
〇提出方法: PDF形式で、下記のGoogleフォームから提出ください。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfqnh6OcTvaPsvPL_PEXBtbl6T4EK5ZFEJc6VCbiy5gDgE4EQ/viewform?usp=sf_link
○結果発表
2022 年 5 月末までに応募者の代表者全員に採択結果を通知します。
選考結果
第1期
代表者氏名/代表者所属
松原崇充/奈良先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科 情報科学領域
杉浦孔明/慶應義塾大学理工学部 情報工学科
平田雅之/大阪大学大学院医学系研究科脳機能診断再建学
公文誠/熊本大学
岩澤有祐/東京大学大学院技術経営戦略学専攻松尾研究室
田向 権/九州工業大学大学院生命体工学研究科
川節拓実/大阪大学大学院基礎工学研究科
第2期(11/17)
代表者氏名/代表者所属
吉田英一/東京理科大学
鈴木陽介/金沢大学大学院理工研究域フロンティア工学系
前 泰志/関西大学
吉野 幸一郎/理化学研究所 情報統合本部 ガーディアンロボットプロジェクト 知識獲得・対話研究チーム
問い合わせ先
ロボット学会インテリジェントホームロボティクス研究専門委員会
ロボカップ日本委員会事務局 電子メール:hsr-koubo@humansupportrobot.org